南アルプスの本流 6月末

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 マウンテンバイクで林道の奥まで行ってみた。


 夜10時過ぎに東京を出て、中央道を西へ。

 今回、どこで釣るかなかなか決められなかった。ひとつの要因はクマ。もう遭遇するわけにはいかない。もうひとつは、ヒザが本調子でないことである。

 結局、決められないまま、南アルプスまで来てしまい、怖くない場所を選んで、車中泊。

 翌朝、歩く距離を縮めるために、バスを活用することを決め、バス停へ行くが、始発が8時過ぎと遅く、待っていられない。ヒザの痛みも軽くなったので、バス使用はやめ、イワナの聖地と呼ばれる本流の奥地を目指すことにした。クマ対策も十分やった。大丈夫だろう。
 最後の集落から約45分間、ダートの林道を慎重に走る。断崖絶壁が怖く、また、地上高の低いわが愛車は、下を擦りまくりである(汗)。

 まだ雪が残っている所もあった(左の写真)。
 車止めからは、マウンテンバイクに乗り換えて、エッチラオッチラと登っていく。

 谷は深く、渓相はダイナミック。
 車止めには、他に車はなく、一番乗りのようだ。

 それはよいのだが、クマが気になる。ホイッスルを鳴らしながら走る。

 15分ほど走ったところで、釣ってみることにした。

 大岩の脇の巻きで、すぐにアタリがあったが、フッキングさせられず。その後は反応がなく、1時間ほどで一旦川から上がった。
 釣りやすい支流へ入れないかと探したが、どこもこのように工事中で、入れず。本流を釣り上る。
 自転車で1時間ほど登ったところから再度釣り始める。

 このように、何と言うこともない、浅い流れであるが、魚がよく走る。
 魚は、瀬に出ていて、#11や#12といった大きなドライフライにどんどん出てきた。
 緑のトンネルを遡行するのは、実に気持ちがいい。

 セミの声がにぎやか。
 上り坂が苦しく、しばし休憩♪
 きれいなヤマトイワナ。
 やっぱり魚は、水の中ですね。
 放散虫でできた岩、ラジオラリア。南アルプスは、「赤石山脈」の通称で、その名は、「赤石岳」(3120m)から来ている。赤石とは、このラジオラリアのこと。沢登りで有名な赤石沢では、この岩がよく目立ってきれいらしい。
 だんだん勾配を上げてきた。

 今日は釣り人が少なく、ストレスなし。
 右下の大場所だけでなく、中央の浅いチャラ瀬にも魚が付いている。さすが盛期。
 平均サイズはこの位。数は出るのだが、尺クラスはなかなか出ない。
 あの奥のポイントで納竿としよう。
 林道脇には、このような細流や湧き水がたくさんあり、おいしい水をたくさん飲んだ。
 なんという景観。南アの懐深く、すばらしい自然が残されている。

 ちなみに、帰り道の林道で会ったおじさん、直前に2頭のクマを見たらしい。僕自身は遭遇せずにすんだが、とにかくクマの多い地帯であるので、本当に心してかからないといけないと思った。
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