モンタナ釣り旅行 その3

 ボーズマンで2泊した後、再びギャラティン川沿いの道を登り、イエローストーン国立公園へと向かう。

 こんな風に、道は川に沿って走っていて、フライマンが大勢見えた。ガイドに案内されている人が多いようだ。確かにその方が効率的だろうな。

 イエローストーンは、巨大火山のカルデラを中心とした公園で、北にあるボーズマンの方角に向かって、ギャラティン、マジソンなどの川が流れ下っている。
 ギャラティン川も、イエローストーン公園に入る手前まで来ると、釣るのが現実的な流れに見えるようになる。

 この辺で、休憩を兼ねて竿を振ってみるが、サカナッ気なし。

 おまけに、こんな風に見えて流心は深く、渡ろうとしたら、思いっきり川ゴケした。
 公園内に入るとすぐ、マジソン川に出合う。これも、釣り場としてとても有名だ。
 公園内では、たくさんの野生動物や、間欠泉を始めとする火山性の構造物が多数見られる。
 この日の夕刻は、ホテルの近くにある「Gibbon River」の上流部を試し釣り。

 スプリングクリーク様の川が音もなく流れている。

 浅いようで、深い所は腰くらいまである。

 物凄い蚊の襲撃をかわしながら、ドライでの釣りを楽しむ。
 ブルックの川。
 翌日は、公園内の名所を見て回る。

 公園の中心を流れ下るイエローストーン川の滝。

 谷の規模は物凄く、さすがアメリカで一番人気の国立公園ならではのスケールだった。
 公園内には、グリズリーやブラックベアが棲み、このようにトレイルが「熊、危険」といって閉鎖されていたりする。
 夕方、Gardner River に入る。イエローストーン川の支流である。
 草原地帯を流れる水量豊かな川。

 ドライを浮かべたら、ブルックがびしばし。
 ブルックもきれいだなあ。
 ちょっと熊が怖かったが、釣り易い、良い川だった。
 公園内の道路は、こんな風にサファリパーク状態。
 最後の日は、昼から夕方まで単独釣行が許された。

 イエローストーン川本流に入る。Buffalo Fordと呼ばれる、最も有名なセクションである。

 これだけの大河なのに、音も無く流れている。
 午後1時半に釣り始めた時には、ライズは皆無。

 時々移動しながら、のんびり川面を眺めて過ごす。

 すると、ライズが出だした。何に反応しているのかよくわからず、フライをいろいろ換えるが、ヒットしない。焦る。
 思い切って、#8のグラスホッパーを投げた。こんなデカいフライ、使ったことないよ。

 そしたら、イルカのように背をゆったりと躍らせて出た。デカい!

 バレるな、バレるなとドキドキしながら、5分近く格闘して、ついにネットに入れる。

 でかっ。メジャーで測ると、55cmもある。なんちゅうカットスロートじゃ。

 

 
 カットスロートにも、西部カットスロート、イエローストーン・カットスロートなど種類がある。これがどれかはわからないが、こんなのが一匹釣れてくれれば、大満足。
 その後、5時を過ぎると、天気が下り坂となり、ハッチもライズも消えた。でも、満足のいく釣りであった。
 翌朝は、バージニアへ帰る日。ギボン川沿いに公園を出て行き、約500km先のソルトレーク・シティの空港へ向かう。

 ギボン川の中流域も、こんな風に温泉が湧き出ていたりして、なかなか良さそうな川だった。
 途中で通過したアイダホ州では、じゃがいも畑の中に有名な「スネークリバー・ヘンリーズフォーク」が流れていた。
 橋から覗き込むと、すばらしい水質と渓相。いつか釣ってみたい。
 夢のような1週間が終わる。家族4人の荷物がこれだが、一番下の緑のバッグはすべて釣具。

 アメリカの自然のスケール、マスを育む環境のすばらしさに、大いに感動した旅であった。
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いよいよ、この旅の山場「イエローストーン国立公園」へと入る。