子供たちのフライレッスン 8月下旬

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 夏休みに、山の渓流で子供たちにフライを教えることに。さぁ、一匹でも釣れるだろうか?


 夏の山中を流れる渓流。魚影はあまり濃くないが、入渓が危なくないので、ここにしてみた。
 イワナの川。最初はお手本で一匹釣ってみせる。
 前に大門川で一匹ずつ釣らせたことはあるが、山深く、上に木が被さる小渓流は初めて。

 ひととおりやり方を教えて、はい、やってごらん。
 当然、子供たちはなかなか釣れない。私は合間に小場所を中心にフライを投入。こんないい型も出た。
 しばし、水中写真大会(笑)。
 長男は、フライラインを極力水に付けないことの重要性がよくわかってきたようだ。
 次男坊は、まだフライを投入した後、竿を寝かせてしまって、すぐにドラッグがかかってしまうし、ティペットが下流に流れてひっかかてしまう。ロッドを高く掲げて軽く投入し、高く維持するというリズムを繰り返し教えた。

 二人とも、ちょっとずつ反応が得られるようになった。
 母親にお土産だといって、岩清水を採集している図。
 型は細かいが、何とか釣りになる。

 ちなみに次男坊のウェーダーは両足とも水が漏って、中はグジュグジュ。
「とーちゃん、なんかさぶいよ・・・」
「頑張れ、根性だ」
「なんでこんなに寒いの」

というやりとりを続けながら、遡行を続ける(笑)。

 二人とも、数回ずつの反応を得た。なので、あきらめることなく釣りあがっていけた。
 5時間ほど釣り上がったところで、今日の終着点の堰堤に到着。ここならいけるだろうと、ポイントを二つに分け、長男と次男双方に、特に慎重にやり方を教えた。

 そのかいあって、まず長男が一匹かけた。「とーちゃーん!!」と叫ぶが、ネットを用意するのにもたついている間に、手元でバラしてしまった。
 次男の方は、このポイントでいきなりゴボウ抜き。「とーちゃん!やった、釣れた!!!」

 続いてもう一匹。うひょひょっと喜んでいる。
 最後の最後に2匹も釣り上げ、満足げな次男。長男はちょっと悔しがっていた。
「ひぃー、すげぇーだろぉー」、「うるせぇ!!」というバカっぽいやりとりをする兄弟・・・(汗)。

 長男に、ありゃ釣ったとの同じだね、と慰めたら、「いや、ネットに入れなきゃ、釣ったうちに入らないと本に書いてあった」などと殊勝なことを言う(笑)。

 小柄な次男には厳しい遡行で、しかも両足ぐしょぐしょだったので、釣れてこちらがほっとした。
 ゆっくり川を下る。お腹もすいたし、寒かったけど、ちゃんと釣れてよかった・・・。
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