フィールドにて 7

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■ こういうものがあるうちは(06年2月11日)

 通勤に京王線を使うのだが、駅に沿線案内が貼ってあって、それに時々このような「ウォーキング」の案内が出ている。

 なんのことはない。どこか郊外の駅が起点にされていて、そこまで自分で行って、駅で地図をもらい、周辺の名所旧跡などをまわって、半日かかって駅に戻ってくるというもの。ささやかな記念品がもらえたりもするらしい。

 添乗員もいなければ、集団行動も求められない。個人が思い立ってどこかの郊外を散歩するだけのことに限りなく近い。あらたまって企画にしても、それによる付加的価値も実は非常に少ない。しかも、鉄道会社にとって、どれほどの営業上の効果があるのだろう。

 でも、何とものどかで、いい企画ではないか。

 参加するのは、年配の人のグループかな?、家族連れかな?と微笑ましく想像してみる。

 私自身は、ヒマがあれば川へ行ってしまうので、おそらく参加することはないだろうが、こういう健康的なものがあるのって、とてもいいことだなと思った。
■ フライフィッシング・フェスタ(06年2月4日)

 昨年12月初めにDecoさんから誘われて、横浜の見本市会場で開かれたフェスタへ行って来ました。

 広い会場ですが、人がたくさん。ため息が出るような高級グッズからフリマまであって飽きません。

 これは、スコッチなど飲ませる即席のバー。バーバーのオイルドジャケット着て、ハーディーの肩掛けカバンやら鳥打帽やら、来てる人たちのファッションがなかなかいい。

 人気者のDecoBocoさんから色んな人に紹介して頂いたのですが、あるショップの方が、女優の本上まなみさんがフライがとても上手との話をしてくれ、へえ〜っと一人シビれてました(笑)。
 外国から来たおじさんがスペイキャストのレクチャーをしてくれています。簡単そうに見えますがどうなんでしょう。
 この日、Decoさんはかねてから注文してあったスペイロッドを購入。くじを引いたところ、フライロッドと帽子が当たって夫婦でビックリ。よかったねえ。

 いつの間にか、湯川で会ったみなさんが続々登場。夜はみんなで飲み会です。横浜のクリスマス。そりゃもう、いい感じ。ひとりで来たことを後悔しました。
 みなさんに久しぶりにお会いして、楽しい会話で時間も忘れます。トーマスさんの彼女は念願のバンブーロッドをこの日入手したので、うれしそう。

■ 図書館の人(06年1月31日)

 毎朝毎晩、私鉄の通勤電車に乗る。行きは満員電車だが、帰りは始発駅から乗るので、座れることが多い。

 座ると、目の前に誰かが立つ。ケータイをいじったり、本を読んだりしている。

 時々、図書館で借りた本を読んでいる人に出会う。カバーにシールが貼ってあるので、すぐわかるのだ。

 年配のサラリーマンだったり、20代のOLさんだったりするが、とても善良そうな人に見える。

 普段は仕事があるから、図書館で本を借りるのは、週末だろう。貴重な休みに図書館まで出かける。みんなでわいわい行く所ではない。また、2週間程度で返しに行かなければならない。その労を厭わないのだから。そして、安い文庫本でも、買わずに借りてくる。なかにはただの節約派、という人がいるかも知れないが、そういう人の顔をこっそり見ると、実直な雰囲気が見て取れる。

 そういう人たちが読んでいるのは、大きな本屋で平積みされていて、「これ読まなきゃ、キャリアや年収で損しますよ、取り残されますよ」とタイトルが僕らの危機感を煽る安っぽい本ではないことが多い。普通の、文芸書や小説。

 電車に乗れば、中釣りの広告、特に経済雑誌の広告は、朝から人を焦らせるキャッチフレーズばかりである。そんな中で、図書館で普通の本を借りて、自分の時間を自分なりに過ごしている善良そうな人を見ると、なんだかとてもほっとする。

 

■ ニューロッドとリールをゲット!!!(06年1月3日)

 正月休み、子供達にスキーをやらせている間中、穴が開くほど読んだフライ雑誌の効果か、前から欲しかった低番手ロッドを物色しに渋谷のサンスイへ。
 
 憧れのタックルは、なんと言ってもセージのもの。でも高いし、そもそもラインナップが揃ってるかどうかわからなかったので、買う気はあまりない状態で店に入ったのですが、なんと05年にデビューしたXLTシリーズが全種類揃ってるじゃないですか!

 店には1時間半以上いて、他の竿と振り比べたり、店員さんから話を聴いたりして悩みまくりましたが、最終的に究極の低番手「#00」に決めてしまいました。
 
 ついでにリールも。だって、#00じゃリールだってラインだってそれ専用でなきゃうまくいきません。

 当然すごい出費になったが、実は今日は自身の誕生日だったりするので、まあよしとしましょう。

 う”−。これで釣り上がりできるのは何月になってからだろ、と1月早々に気の早いことをつぶやいています。

■ 中東諸国にて(05年9月)
 仕事でイランその他の中東諸国へ。イランへは初めて行きましたが、なかなかの異文化体験でした。
 まずはオーストリアの首都ウィーンへ。ヨーロッパの町並みって、本当にきれいです。
 イランの首都テヘランの近郊にあるモスクです。抜けるような青空の中に青いタイルが美しい。
 モスクの中を特別に撮らせてもらいました。
 モスクの近くにたいていあるスーク(市場)。匂いまでエキゾチック。
 お昼はこれ。羊のケバブです。