真木川 7月中旬

 平日に休みをとって、家の用事であちこち出歩いていた。用事が終わって、ふとその気になって中央道に乗ってしまったのであった。

 いつも入る上流部で車を止め、半そでの軽装で川へ入る。

 水量は豊かで、砂地と岩がよいポイントをあちこちに作っている。

 いつものとおり、パラシュートで釣り上がりを始めた。
 いかにも出そうな巻きがたくさんあるのだが、反応が見られない。
 落差が出始めた。一つのプールの巻きで魚影が見られ、フライにも反応したが、フッキングせず。

 ヤマメの川なのにイワナのポイントを狙っているからうまくいかないような気がしてきた。

写真中央、黒い影だけが見えます。
 更に上流へ向かおうとした時、左側の視野で何か動いた。

 「人?」と思って顔を上げると、なんとクマが水を滴らせながら川を横切っている。

 その距離わずか5mほど。クマはこちらには気付いていない様子で、川を渡りきると、対岸の森に消えて行く。

 これにはさすがに驚いた。人里間近なこの場所でいきなり遭遇するなんて、思いもよらなかった。震える足ですぐに撤退し、車まで駆け戻る。

 あぁ。。。 オレ、毎年クマに遭ってしまっている。まずいよなぁ。。。反省しきりである。 
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