大門川(藤沢橋上流) 3月中旬

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【基礎データ】
○所在地:山梨県北杜市
○水系:釜無水系
○混雑度:●●●●○

 

 週末の土曜日、大門川へ入ってみた。

 午後3時入渓。人がうじゃうじゃいると思っていたが、幸い直前の先行者はない雰囲気。

 久々のニンフの釣りで、なかなかうまくいかないことを喫茶店モスバックの林さんに話したら、いくつかコツを教わった。マーカー下を50cm程度にして、ウエイテッドを使い、深瀬でも浅瀬でもそれ一本でいく。
 水温は9度。フライはいつものピーコックとパートリッジのニンフ、#14。

 上の写真の中心のちょっと上のプールの瀬尻で一匹目が出た。
 これがそのポイント。二つの白泡の間に仕掛けを投入し、手前の岩の陰でヒット。
 今年は春が早い。普段ならまだ雪がかなり見られるのに。

 誠にのどかな一日。
 午後4時を過ぎると谷間に影が迫ってくるが、暖かいので大丈夫。魚もよく出る。

 川底に白いものが光っていて拾い上げると、ゴルフボールだった。そういえば、写真右手の崖上にはゴルフ場がある。
 朱点がきれいなイワナ。
 これも、白泡に仕掛けを投入して瀬尻まで流しきったところで、手前の岩(てっぺんが白っぽくなっているもの)の陰から魚が飛び出た。
 フライはこれ。フックは#8、ストーンフライの幼虫(オニチョロ)を模したオリジナルなり。
 夏の夕暮れ時は、ここで活発なライズが見られたりする。
 また出た。よく引く強い魚だった。

 稚魚放流のお魚か、みな斑点のお腹側が朱色できれい。
 この魚は流心でマーカーを引きずり込んだ。こういうアタリは明確でよいが、ニンフのアタリ取りは本当に難しい。

 下流からアプローチして、奥の落ち込み付近に投入。マーカーが流れてきて、プールの中ほどでアタリがあればすぐわかるが、そこに魚が着いているとは限らない。なるべくナチュラルに流そうと、ラインを必死にピックアップしながら流す。

 瀬尻まで来たところで、隠れていた魚が飛び出すことが多いのだが、マーカー先行で流れているので、ヒット時には既にマーカーが手前の落ち込みに落ちかかっていることが多い。そうなるとアタリがよくわからないし、そもそもマーカーに引っ張られて、フライの流下速度がいきなり上がるので、魚が食いついてくれない。
 いろいろやってわかったのは、プールの中ほどの魚を狙うときは、アップでも大丈夫だが、瀬尻の魚を狙うときは、回り込んでクロスか真横から投げた方がいいということだった。つまり、マーカーとフライが流れに直角になって流れれば、瀬尻の魚がヒットしたときにマーカーが横に引き込まれるのでわかるのである。

 ただし、真横からの場合、ストーキングと木化け岩化けが大変。

 ところで、今日の水量は、普段よりちょっと多め。久しぶりに来ると、岩の位置がかなり変わっていてびっくり。
 これも朱点がきれい。サイズはまだどれも小ぶり。
 この魚は、流心で出た。次のポイントへ移ろうと通りすがりに何気なくキャストしたら出てきたもの。姿は丸見えだったので、おそらく底石の陰に隠れていて、また、フライがかなり底を流れたので、私の姿が目に入らずに食い付いてくれたのだろう。
 夕方5時半過ぎに、今日のゴールである国境橋に到着。

 今日は、ニンフをよく練習できた。小さなプールでも、手前に大きな石があるなど、瀬尻に隠れ場があるポイントは要注意ということが非常によくわかった。



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