石苔の川 8月中旬  

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【基礎データ】
○所在地:長野県
○水系:千曲水系
○混雑度:●●●○○
 4月に入った川の上流域をチャレンジ。


 

 
 この川は、地図で見ても入渓点がよくわからず、何度も断念してきた。この日は探検がてらあちこち実踏してみて、あちこち見て回った末、笹薮の急な斜面を滑り降り、15分以上かけて河原に降り立った。人の気配はほとんどない。やったぜ。釣れちゃうかも?!

 この季節の他の川と同様、かなり減水しているようだ。水質は良好。

 遡行し始めてすぐ、ごく緩やかな流れの石裏からパラシュート#14に出たが、バラし。

 30分ほど上がると、写真のような滝が見えてきた。
ええっ?! これを巻けってことか?
 そう思って滝まで行ってみると、これは枝沢が滝となって注いでいるものだとわかった。本流はそのままの勾配で上へと続いている。心底ほっとした。

 写真は上流側から振り返ったもの。入渓点を探しているときに、そもそもこんな支流が流れ込んでいる気配は感じられなかった。上の林道より下で湧いているということか?それにしては水量が多いな。うーん、いまだにナゾのまま。

 この滝つぼは実にいい感じのポイントだったが、不発。絶対魚はいると思う。条件の問題だろう

 この部分より上流は、やはりかなり水が減る。 
 アタリが乏しい中、写真中央の岩の間の狭い所でようやく一匹出た。以前よっしーさんとご一緒したとき、僕の狙う場所がマニアックなので驚かれたことがある。

 ひょっとしたらみなさんもこんな小場所は狙わないのかもしれませんね。逆にみなさんが狙うような場所を僕は狙っていないのかもしれません。

 きれいなお魚。こういう小場所なので、フライが流れたのは20cmくらい。フッキング後、岩だらけなので水中を静かに寄せてくるのではなく、「ほいっ」とゴボウ抜きして、鮎釣りみたいに空中でネットに受ける。お魚にはあまりよくないのかもしれません。

 こういう釣れ方が多いので、遠くのポイントでかけてゆっくり寄せてくる時は、新鮮でなかなかスリリング。
 崩落で大岩が河原に落ちている。落ちて間もないようだ。単独遡行であり、事故のないよう気をつけなければ。気を引き締める。
 今にも泣き出さんばかりの空だったが、ようやく明るくなってきた。こうして深い谷を一人遡行していると、人ひとりではどうにもならない規模の自然の中での孤独感に、時に押し潰されそうになる。それがまたいいのであるが。。。
 3時間ほどで到達した大堰堤。この間上げられたのは一匹だけ。入渓と遡行の苦労が大きかったので、ちょいと期待はずれ・・・(笑)。
 手前の段の落ち込みはこんな形になっているのだが、なんとここでもドライに出た。しかし白泡の切れ目とコンクリートブロックの合間のごく狭い隙間のことである。うまくフッキングさせられなかった。



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