黒川 5月中旬

 5月17日、駒ケ岳近くの山岳渓流へ。深夜に東京を出て中央道をひた走り、林道の車止めで一夜を明かす。

 目指す川は、あるキャンプ場から近いのだが、キャンプ場は夏になるまで閉鎖されており、アクセス道も途中でゲートが設けられてしまっていて、車では川近くまで行くことができない。

 ただ、地形図で見ると何とも魅力的な様子だったので、林道を6km、遊歩道を約3km歩いて見ることにした。

 朝5時に起きて、坂道を登りだす。サルの群れがうっとうしいし、道はフンだらけで、くさくてたまらなかった。
 やっとのことで河原に着くと、雪代が出ているのか、大変な水量である。

 川底の石が、黒っぽいのと茶色っぽいのが多く、独特の色合いの谷間である。

 早速釣り始めるが、水温はわずか4度。こ、これは厳しすぎる・・・。河原にはまだ残雪がちらほらと。
 水質はとてもよく、渓相も大変結構。魚は釣れそうなのだが、あまりに冷たく、また寒い。
 水量も多くて攻めきれず、一旦川から上がった。その際派手にコケてセージのリールを岩に強打。フレームが曲がって回らなくなってしまった。トホホホホ・・・。

 車まで10km近く戻るのは辛すぎるので、下流にある取水堰堤の下へ行ってみることに。

 途中、川に併走する林道を登ってきた工事用の車からペンチを借りて、リールに応急処置を施した。辛うじて回るようになる。

 堰堤の下はこのような感じで、水が少なすぎるが、イワナが一匹出た。何ともほっとした。
 しかし、その後が続かず、また、不自然に少ない水量と不気味に静まり返った谷を壊れたリールを持って遡るのは何とも気がめいり、結局、車まで戻ることにした。

 行きが辛かった山道も、帰りは明るくなっていて、山菜も採れてちょっとだけ楽しめた。
 帰りに大田切川へ立ち寄った。C&R区間のちょっと上流に入ったが、休日のため人が多く、そして水も多く、二度ほどアタリがあっただけで、ボーズ(涙)。
 いい感じの川なのだが、辛くなって撤退。

 しかも、大事にしていた買ったばかりのリール(オービス)を紛失! まぁ、長く釣りをしてると、こういうこともあるかと、最近ようやく納得してきたのであった(笑)。
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