芦ノ湖 3月初旬

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【基礎データ】
○所在地:神奈川県箱根町(今回は湖尻)
○管轄漁協:
 私は普段、渓流ばかり行っていて、湖のフライは、諸々の雑誌で遠い世界の話として読むだけだった。しかし、04年の秋から冬にかけて釣り仲間と芦ノ湖でワカサギ釣りに興じ、湖の楽しさを初めて認識し、その上その仲間がダイナミックなフライのキャスティングをみせてくれたことで、かなり認識が変わった。そこで、今シーズン、初めて湖フライにチャレンジしたのであった。


 

 
 3月5日・6日と課の旅行で箱根に行ったので、その機会を利用して芦ノ湖でボートを出してマスを狙ってみた。フライでは初挑戦である。

 午前3時半に東京を出て5時半に湖尻のボート屋さん「おおば」でボートを借りる。出航は6時以降と決まっており、6時きっかりに一番に漕ぎ出した。ほぼ無風で霧が立ちこめ、鏡のような湖面をひとり静かに漕ぐのはなかなか不思議な体験。

 ボート屋さんから大体のポイントを聞いてあった。今は寒いので、放流ものが湾内にたくさん溜まっており、湖で育った大物は深いところに沈んでいるそうな。なるほど他のボートもみな岸からすぐの浅いところに集まっている。岸からウェーディングしている人もいる。寒ソウ・・・。
 

 早速釣ってみた。ボートの床が凍っていて危ない危ない。先日買ったSageの9ft・#6に、ラインはシンキング#6・type III。フライはストリーマー。タナは底だと聞いたので、30秒ほど沈ませてリトリーブ。リトリーブスピードは周囲の人のマネ。結構速い。

 気温はマイナス5度。水温は3度。写真を見る限りきれいなだけだが、体の心まで冷える寒さ。

 気づくとかなりの数のボートが出ている。エサ釣りの人は第一投から入れ食いで歓声を上げている。フライも慣れていそうな人は着実に釣れていた。サイズは30cm程度だろうか。

 私はキャスティングがまだまだで、上手な人の3分の2くらいしか飛ばせず、引ける距離が限られてしまう。あるいはシューティングヘッドを使って飛ばしている人もいるのかも。また、タナの取り方、リトリーブの仕方、手探りで難しい。

 寒いのでロッドのガイドが氷結してしまい、2〜3回に一度氷を取らなければならない。いろいろ寒さ対策は講じてきたが、手も足先も冷たい。
 
 何回かアタリはあったが、なかなかフッキングしない。7時半ころようやく一匹釣り上げたが、ちっちゃいことちっちゃいこと。20cmくらいか? 渓流のヤマメならこれくらいでもいいが、巨大な湖で釣り上げると本当に小さく見える(#6のロッドだと、かかっているのかすらほとんどわからない状態)。

 それでも初挑戦の湖フライでボーズを免れ、
「やったやった」と小躍りして喜び、また落ちそうになった。(でもきっと、ハゼ釣り船で100匹単位で釣っている人の中で一匹釣って喜んでいる子供みたいな図かも。。。写真を改めて見ると、「幼魚」って感じですねえ。)

 そのうち投げすぎで手が痛くなったので、気分転換にハーリングを。ボートの後ろにロッドをたてかけ、ラインを長く出してゆっくりと漕いで回る。苦手なボート漕ぎの練習にもなった。早速アタリが来たがフッキングせず。うーん、難しい。


 課員と集合するので、結局10時半に上がり。ボート屋さんに釣果を話すと、

「慣れればもっと釣れますよ〜。3月いっぱいは大丈夫です。あそこのブイとここのブイを結んだラインが水深8mラインで、上手な人は風を背にその沖に向かって投げて、カケアガリ部分を丁寧に探っています。魚はカケアガリの深い方に溜まっているんですよ。魚は風上を向いているので、必ず風下に投げること。あと、立ち姿の影は影響するので、太陽はできれば背にしない方がいいですねー」とのこと。

 なるほどと思いつつ、おじさん、出る前に教えてよ〜とも(笑)。フッキングに至らなかったのは、フックのサイズが大きすぎたからではないか、ともいわれた(使っていたのは#10)。

 その後は秦野中井まで戻って同僚と4時間テニス。夜は深夜まで飲み、とあたしゃ明日会社行かれるんかね、と心配するほどボロボロです。。。(笑)

 右の写真のスワン号は、私のボートの至近を通過し、揺れで危うく落ちそうにさせたヤツ(笑)。 



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