南アルプス０８０６

	金曜日の夜に凸凹カーで東京を出て、一路南アルプスへ向かう。　林道をてくてく歩いて、わくわくしながら河原に降り立つ。　水温は７度。水量は前回とあまり変わらないとの印象。
	週末は荒れる予報だったが、朝のうちはこのようにすばらしい天気だった。
	二人で交互に釣り上っていく。魚はたくさんいるはずだが、反応がなかなか得られない。
	わずかな水が分流した静かなポイントでDecoさんがキャストすると、この日最初のイワナがヒット。９時過ぎのことで、釣り始めから１時間強が経過していた。
	その後しばらくは、巻きやゆる瀬を中心に何回か反応があった。僕は２回バラしてがっかり。
	先日何匹も釣れたこのポイントでも、まったく反応がない。
	僕のフライに待望の一匹目が！　この時点で１１時前で、なんと３時間も釣れなかったのである。
	ポイントはこのストレートで、流心からちょっと離れた緩やかな流れでライズを発見し、その場所でヒット。　この日、堰堤上のプールを除いてライズは見られなかったので、僕にとっては正に、奇跡のライズだった（笑）。
	堰堤上でのファイト！ Decoさんが撮ってくれました。
	このポイントでは、前回来た時もよい型が出て、しかしネットに入れる寸前にバラしたのだが、今回も、黒光りする大きな魚体がフライに派手に出たにもかかわらず、乗らなかった。　かなりのサイズに、思わず二人、顔を見合わせてしまった。大きな尾びれに切れ目が入っているのまで見えた。
	悔しいので何度かキャストしていたら、何とか一匹。サイズはかなり落ちるが、それでもほっとした。
	堰堤上のプールは透明度が高く、楽しいサイトフィッシングを。　Decoさんが「きみさん、ここ、ここにいるよ！」と教えてくれるのに従ってニンフを投入。水底からゆらゆらと浮き上がってきてフライをくわえたのがこの２８ｃｍ。よく引いてスリル満点。
	Decoさんが堰堤上から撮ってくれたこの時の写真。
	フライへの出があまりよくないので、ついに持ち出したエサ釣りロッド！　僕が昔使っていた５．３ｍの竿を取り出し、岩裏からオニチョロ（ストーンフライ）を捕まえてポイントに投入。すると、２８ｃｍがかかった。ものすごい引き！！
	Decoさんも、堰堤下でバッチリ上げている。
	最後の堰堤上にて。ここでは、ドライとエサで１時間近く粘った。サイトフィッシングは楽しく、スレた魚を相手に、最後は二人とも魚をゲット！　まるで管釣で粘っているかのような楽しさだった。
	久しぶりのエサ釣りは、新鮮な感覚でなかなか楽しかった。もちろんリリース。
	標高が高く、まだ緑の色が淡くとてもうつくしい。もっと釣れたらよかったが、すばらしい雲上散歩の一日だった。　Decoさん、長時間の運転ありがとう。お疲れさまでした！

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