モンタナ州釣り旅行 その1

 ワシントンDCからコロラド州デンバーを経由して、モンタナ州北部の町「カリスペル」に到着。

 空気が澄んで、乾燥していて、最高に気持ちが良い。

 レンタカー屋さんでは、事前にそれしか予約できなかったセダンに代わり、シボレーのトラバースという四駆のラグジュアリーカーが用意されていた。なんてラッキーな!!
早速、広々としたカリスペル市内の道をグレイシャー国立公園へと向かうが、途中で「ベア・スプレー 29ドル」という表示を見つけて立ち寄ってみた。

 ミリタリーもの好き垂涎の的であろうお店で、日本でもおなじみ「カウンター・アソールト」を購入。

 なんと、ここカリスペルに工場があるらしい。

 ホルダー付きで35ドル弱(3,000円未満)。日本では、確か1万円くらいしましたよね・・・汗。

 
 大きなスーパーで食材を調達する。なんと、日本のカレーが売っている!
 ほどなくグレイシャー国立公園に到着。熊スプレーを買ったお店にいた釣り人から、公園内のお勧めスポットを教えてもらっていたので、そこへ直行することに。
 ハイカーで賑わう駐車場から、次男・長女・私はウエーダーに履き替え、約4kmの山道を「アバランチ湖」へと向かう。

 トレイルは湖から流れ下る渓流に沿っていて、気もそぞろになりがちだったが、湖までは竿を出さずに進む。
 そして約1時間半のトレイルの末に辿り付いた場所は、何とも天国のような所だった。

 静寂の中に、氷河から流れ落ちる水音だけが響いている。
 お勧めポイントは、トレイル終点から更に湖畔を進み、最も奥まった所だったのだが、湖畔は湧き水で溢れていて、妻の運動靴が水浸しになってしまったので、途中で断念。ロッドを振り始める。

 次男のドライとストリーマーに1回ずつ、僕のニンフに1回反応があったが、結局取れずに下山する。
 途中で、良さそうな緩流を見つけたので、竿を出してみたところ、あっという間に釣れた。
 生まれて初めて釣る「カットスロート」である。

 ノドの下に赤い筋があるのが目印。

 トレイルを進むギャラリーから拍手喝さいをもらった。
 その後は、ホテルへと向かう。「ゴー・トゥー・ザ・サン・ロード」と呼ばれる厳しい山岳道路が、急勾配の山肌を縫って走る。

 運転している本人は別に平気なのだが、同乗の家族は怖がってもう大変。
 野生のヤギさんが登場。
 今日のお宿は、Glacier Park Lodge。花壇の美しいロッジであった。
 翌朝は、公園内の河川を試すことにする。公園の南端の舗装道を数十キロ走っていく。

 「大陸分水嶺」なる場所を通過する。表示の向こう側の水は、太平洋に流れ落ちることになる。
 分水嶺を過ぎたらすぐ、西へ流れ下る小渓流が道路と並行に走り始めた。

 車を止めて覗いてみると、何とも釣り易そうな渓相!

 地図を見ると「Bear Creek」とある。
 早速、子供達と川に入ってみる。

 水温が低いのでニンフで試したところ、あっという間にブルックやカットスロートが釣れだした。

 自慢げな長女(10)。
 すぐ脇に道路が走っているのが趣を損なうが、熊の心配は少ないし、妻は車の中から我々の様子を眺めていられるし、ロケーションとしては誠に理想的だった。

 オマケによく釣れる。
 サイズはせいぜい24cmどまりだが、こんな風にきれいな魚が釣れる。

 次男、長女とも数匹ずつ釣り上げた。
 ベアー・クリークが流れ注ぐのは、この「Flathead River」。釣りガイド本によると、大物の良い釣り場らしいが、規模が大きすぎて手が出ない。
 再び公園内に入り、未舗装道を約1時間半走って、釣り易い川を探してみる。

 まず、Bowman Creekを試すが、水量・勾配共に多すぎて断念。

 となりのAkokala Creekを試してみる。
 水量はやはり多いが、入渓点は釣り易い。僕は早速ドライでカットスロートを1匹。娘にも何度もアタリがあった。
 次男のドライにもカットスロートが出た。
 公園は広く、ガイドなしでの探釣は難しいが、一日、楽しい釣りができた。

 この日は、公園の中心にある「マクドナルド湖」の畔にある「Lake McDonald Lodge」に泊まる。




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2011年の夏休みは、夢にまで見たモンタナ州釣り旅行を敢行。まずは、カナダ国境に面した「グレイシャー国立公園」から!