谷川川 7月初旬

 群馬・新潟県境地域の川を行脚してみた。私にとっては、湖を除き、初めてのエリアである。

 早起きは辛いので、前夜のうちに群馬入りし、川のそばで車中泊とした。車内は窮屈だが、川音を遠くに聴きながらの睡眠は悪くない。

 朝5時半頃起きるつもりだったが、スクーターの爆音で目が覚める。時計を見るとまだ4時半である。見ると、釣竿をかついだ二人連れがスクーターで林道に入って行くところだった。

 しかも、いつの間にか周囲には釣り人らしい車が少なくとも5台も。初めて来たが、大変な人気河川ということか。
 今日のこの川は、なおさんから教えていただいた所で、下流部に入ると、その後入退渓点がずっと先になるということなので、こりゃ早く行かないと、ということで久しぶりに先行の強迫観念にかられる。

 おそらくここだろうと思われる場所から入渓。すぐに堰堤があって、それを巻くのに予想外に苦労する。
 渓相はこのような感じで、巨岩を配する大場所と長い瀬が交互に続く。水が青々と美しい。

 この時点でまだ5時台で、ドライへの反応はまったく見られない。
 いきなりゴーロ帯が始まり、巻けるのか不安になったが、それほどの困難はなかった。

 この大プールで、ニンフにアタリがあったが、とれなかった。
 久しぶりのダイナミックな渓相と、早朝の陰鬱な雰囲気の中で単独遡行している不安とで、かなりビビる。
 7:21に釣れた群馬北部最初の魚は、水の色に似た体色のイワナ君であった。
 陽が昇るにつれ、巻きだけでなく、流心からも反応が得られるようになった。

 しかしすっぽ抜けが非常に多い。
 透き通りそうな魚体。
 こういう大きなプールでは、ほとんど魚影が確認できなかった。
 途中から、このように瀬がずっと続く。ポイントが小さくなるので、こまめにフライを置いていく。
 途中、右岸に支流があったので、ちょっと入ってみる。

 この小さなプールで静かにフライに出た。
 これも透き通りそうな美しい魚体。
 果てしなく続く瀬の区間。早起きして眠くて仕方がなかったので、この辺で退渓することに。

 写真左側の急斜面を登って、林道へ向かう。
 これが大失敗。途中から斜度がどんどん増し、進退窮まってしまった。土付きの斜面に一歩ずつ足場を作り、生木をつかみながら、ほうほうの体で林道までたどり着く。40分近くを要し、林道でへたり込んでしまった。深く反省。。。
 今日は、出だし何とも急かされてしまったが、昼ごろからのんびり遡行すると、随分違うのではないかと思った。

 とにかく水と魚が美しく、次は誰か仲間と一緒に来たらいいと思って川を後にした。


 なおさん、アドバイスありがとうございました♪
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