吉奈川 3月上旬

 

【基礎データ】
○所在地:静岡県伊豆市
○水系:狩野川
○管轄漁協:
○混雑度:●●○○○
解禁後早期でもドライの釣りが楽しめることで知られる狩野川水系には、多数の支流があるが、ここでは中上流域で左岸に流れ込む一支流を紹介。里川という表現がよく似合うのどかな川である。

 2005年3月3日、休みをとって伊豆の狩野川水系に解禁後初釣りへ。どの川へ行こうかと悩んだ結果、昨年3月末に行ってボーズだった吉奈川でリベンジということにした。

 前回は温泉街を抜けてしばらく行った中流域から始めたが、今度は温泉街のすぐ上流辺りから開始。ちなみにここの温泉は、子宝の湯として有名だそうな。400年前の創業と謳った旅館もあった。

 この日は寒波の影響で中伊豆でも気温は低く、8時に入渓した時の気温は5度ほど。水温は7度。これはドライは無理だと、ルースニングで遡行開始。しかし、間違いなく解禁当初の好ポイントと思われるところでも無反応で、試みにジャバジャバ水に入ってみても走る影はなし。先行者がいる様子もない。こういう「魚、いないんじゃないの?」という状況は時々あるが、この時点で「解禁ボーズ」の文字が脳裏に。

 結局、1時間ほどやってまったく無反応だったので、前回と同じ中流域に移動。車を停めて橋の上から見ると緩やかな流れでライズ発見。ヤマメだ。でも小さい。せいぜい15センチほど?

 捕食物はわからないので、とりあえずパイロットとして#16のパラダンを投げてみたが無反応。それどころか超慎重にストーキングしたのに走られてしまった。。。

 ここは断念してどんどん釣り上がる。11時の時点で水温8.5度。そろそろドライに反応する水温だ、と思ったら、案の定反応が見られるようになった。ポイントはほぼすべて落ち込みの脇の巻き返し部分。しかもチビやまめがスプラッシュしてくる。でかい奴の影は全然見られない。魚が小さいのでフッキングもなかなかしない。5回ほどかけられないアタリが続き、いい加減ヤケを起こしそうになった13時頃、ちっちゃなヤマメちゃんをようやく釣り上げた(1枚目の写真)。フライは#16 アダムスパラシュート。ポイントは2枚目の写真。水温はこの時点で10度まで上がっていた。

 その他、多数のヤマメがクルージングする淵を見つけ、上流から回り込んでウェットを流してみたが無反応。ルースニングも無反応。ここの魚はシビアです。。。

3枚目と4枚目の写真でおわかりかと思うが、実にのどかな里川である。


釣行記の目次へ戻る